言語の壁に挑む! Cambodia internship!!

カンボジアで教育ボランティアをする神戸大生が、「異文化理解」をテーマにした6週間の挑戦を記録していきます!

31日目 ハンドベル…悔しい

今日は初めて私の教える、学校Wat Tannで音楽の授業ができる日。ここまでくるの長かった~!

一回YLCでも教える練習してたから、どうやったら上手く教えられるかっていうのはちゃんと用意できてた。

ハンドベルするね!って話はしてたけど、学校に着いたら
ハンドベルいつする?」って言われたから
「始めていい?」って言ったら
やっぱり勉強を進めてほしいとのこと。…あぁ、やっぱ授業は本当に大事なんだろうけどなぁ。この先生は教科書使ってきっちり授業することにすごい力をいれてて、3ヶ月で1冊を終わらすためにちょっと焦ってるそう。その気持ちも分かる。
でも「金曜日3回分だけは完全に自分が作った授業で、好きなことさせてほしい!」
ってお願いしてたんだけどその貴重な金曜日先週なくなっちゃったから、、ってその話をして頼んだら、最後のコマだけやらせてもらえることになった。この先生は話す時間をなかなかとれないのが難しい。長い時間とって話してくれるタイプではない。私がうまくできたらいいんだろうけど。話せばちゃんと分かってくれると思うんだけどなぁ。だからこそ、実際に音楽しながら分かってもらえたらと思ってたけどそれも難しい。

まぁ、時間はとってもらえてよかった!


YLCの反省を生かして、音楽ってどんなんかとか、ハンドベルってどんなものかっていうのを動画とか見てもらったり実際に触れてもらったりしながら分かってもらったあとに、曲を練習した。

まずは音楽はみんなと息を合わすことが大事だよってのを分かってもらうためにハーモニーをみんなで一音ずつ鳴らして作ってみた。ちゃんとした和音は綺麗に聞こえるけど、ちょっとずれて不協和音になると曲はすぐに台無しになる、みたいな言葉でいうと難しいかもしれんけどそれを体験してもらった。
「おぉ~!」ってなったけど、不協和音でもあんまり良くないと感じて無さそうやったからちょっと残念。

その後はいったん音で歌ってもらって、それから担当の音で手拍子して練習した。

ここまではめっちゃよかった!みんなやる気でいっぱいやったし。

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そのあとPhearomにも手伝ってもらいながらキラキラ星を練習した。私がルームメイトに手伝ってもらって昨日撮ったお手本の動画を見てもらって完成をイメージしてもらってから、実際にやってみることに!


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ルームメイトと撮ったやつ。楽しかったなぁ笑

 

初めはリズムも音もあんまりやったけど、一人めっちゃがんばってくれる子がいて助けられた。その子が他の子にも指示してくれたりリズム間違えてたら怒ったり笑、なんか私の子どもの頃みたいで笑った。この子はちゃんとリズムとか音の違いとか分かっててすごい。音楽好きなんだろうなぁ。その子が頑張ってるからそのお兄ちゃんも負けたくなくてちゃんとやってくれるし。(もう普通になったけど兄妹が同じクラスってすごいよね笑)

みんなが演奏してる動画も撮ってみんなで見たりした。やけど、やっぱ騒がしすぎて動画見てても音が聞こえない!!みんなが騒いでるのは、なんとか静かにしてもらえるけどスラム自体がうるさいんかな…?スピーカーもつけてるのに笑

まぁけど何だかんだで曲は一応完成して、Phearomともいぇーい!ってなって、Thank you Kaho😍言われてすごいハッピーやった。


嬉しい感じで家に帰ったけど、帰ってからカイに会って今日の話をしてて、子どもたちがハンドベルしてる動画を見せると、
「これ子どもたち楽しめてる?」

その言葉がすごい自分の心に刺さった。子どもたちのために始めたこの企画。ここまでがんばって来たのはなんの為?
自分が納得いくような演奏をしてもらう為?
自分の方法を押し付けてただ音を鳴らしてもらう為?
絶対にちがう。
だけど、時間がない中で本番を迎えるってことでうまく演奏するってことを考えすぎてたところは正直あった。


私はただ子どもたちに音楽を楽しんでもらいたかった。一つの曲を完成させて達成感を味わってほしかった。元々はこれが目的だったはず。書いていたらこんなにも簡単そうなのになんでこんなに上手くいかないの?音楽の授業をするってことを理解してもらうことも、協力してくれる人を集めるのも大変だったけど乗り越えてきた。時間をとってもらうのもすごい心が折れそうだったけどなんとかクリアした。やっと練習できるってなって嬉しかったのにまた乗り越えるべき壁だらけ。子どもたちが楽しんでるかっていう事以外にも問題はあるしね、本当は。こんなに上手く進まないこと久々だなぁ。そんな自分が悔しくて気づいたら涙がでてた。

本当に自分は周りに影響を与える力がないというか、こんなたった一つの学校でただ一つのクラスに対しても思いをまとめたり楽しんでもらうことができないんだなぁってことが悲しくてめっちゃ泣いた。私が先生になるには100年早いわ。笑


あと今日もう一人に言われたのは
「伝える人とその伝え方によって楽しいかどうかが決まる」
ってこと。本当にそうだよね。全部は書かないけど、深い。
吹奏楽の頃とちょっとだけ似てる。「自分たちが楽しめるからお客さんにもそれが伝わる」みたいな。例え音楽的に不完全でも魅力的な演奏ってあるよね。それは魅力的な伝え方、楽しさの伝染。この言葉はもう本間に嫌というほどみんなが綺麗事みたいにこれを言うから個人的には好きじゃない時もあったけど、でもなんだかんだでやっぱり実際これがすごい大切。本人が楽しんでなくてどうもならんよね。私は音楽が得意な訳ではない。譜読みも遅いし絶対音感もないし歌も上手くないし楽器だって下手だ。だけどそれでも音楽は楽しいと思ってる。得意とかじゃなく好きなのは、唯一音楽だ。それは音楽が持ってる魅力的なパワーみたいなのだと思ってて、それをほんのちょっとでも伝えられたらすごい嬉しいな。


相談した人がみんな私の事で真剣に考えてくれるのに幸せを感じてまた泣きそうになりながら笑、思ってることとかどうしたいのかとか、とにかく思考をノートにがーーって書いた。

なんとなく整理できて落ち着いたけどまだ具体的にどうするかは大体しか決まってない。明日は普通の授業になるから、次までに出来ることを全てしよう。


今日はなんとなくカンボジアの食べ物を色々食べた。笑
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