言語の壁に挑む! Cambodia internship!!

カンボジアで教育ボランティアをする神戸大生が、「異文化理解」をテーマにした6週間の挑戦を記録していきます!

25日目 スラムと教育

今日で25日目。あと2週間と少しか~。さっき、授業計画を立ててて、担当できる授業もあと10回弱しかないんやなと思うとまだまだやりたいことあるなぁ~!!

このままいくと、順調にテキストも終わりそうやし、カリキュラムの立て方とか授業の工夫の仕方とかもすこし役に立てばいいなと思う。最近思うのは、こっちで働いている現地の先生もどうやって授業構成したらいいのか全く分からないんだろうなぁってこと。例えば授業でちょっと映像取り入れてみたり、図工的なことしたり、音楽したりゲームしたり…そういう本間にちょっとした工夫でも「すごいアイデアだ!」って誉めてもらえる。(まぁ、最初は何やっても結構反対されてたけど笑 信頼関係が生まれてきた?😊)
これは私が良い教育を受けてきた証拠かもしれない。どうすればいいか、どう習ってきたか、どういうとき楽しかったかを知ってるから。私は日本で普通に学校に通ってきたけど、すごく恵まれてたんだろうなぁと実感する。

こういう授業のちょっとした工夫は私がいなくなったあとでも続くように工夫したい。プランはちゃんと見せて説明するつもり。これが正しいかは分からないけど、何かヒントになってくれればいいな。


今日は授業計画と並行して明日のテストを作った。昨日テスト内容の提案をしたけど、それはクメール語の読み書きができる前提で作ってしまっていて失敗した。生徒の中にはクメール語の読み書きが出来ない子もいるそう。
英語もそんなに分かっていないのに英語しか使わないテストを作るのは思ったより難しくてすごく時間がかかった。
絵や写真をたくさん入れたけど、それもカンボジアの文化だと伝わりにくい絵とかもあるから余計難しい。“もも”とかはあまり食べないから有名じゃなくて絵を見せても授業の時に伝わりにくかったし、ホットケーキとかは何か知らないし、、そういうのもあって難しい。出来るだけ分かりやすいように例とかを入れて作ってみた。けど先生に出したら、めっちゃ感謝されて嬉しい!やった!
いいアイデアだねって言うのは最高の褒め言葉。そういうのに私は弱い。笑


テスト問題を作りながら塾講をしてた時のことを思い出してた。生徒にテスト作ったりしてたなぁ~笑

塾で教えるのはもちろん日本語で。当たり前だけど。今思うと、もしかしたらすごい楽だったのかもしれない。日本語ならちょっとしたことでも伝えられるし、分かってるかどうかも確認できるし、ミスしてしまっても言葉でそれを笑いに変えるのが難しくない。
今はそれが出来ないからエネルギーをすごく使っている。たまにしんどいこともある。だけど、もしどっちか一つを選びなさいって言われたら、私はカンボジアの子どもたちに教える方がしたい。
こっちの方が“学び”の形として理想的だと思う って言うと語弊があるかもしれないけど、“学び”はこうあるべきだって言うのを思い出させてくれる気がする。と思った。

子どもたちは何のために勉強をしているか。それはテストの為とか成績がどうとかそんなんじゃない。子どもたちがそれを意識しているかは分からないけど、将来“生きる”ために勉強をしている。

 

ここでミスターレイから昨日聞いた話を思い出す。子どもたちもその親も、スラムの中にずっと閉じこもって生きていく訳にはいかないということは理解している。だけどそれをどうやって変えたらいいかが分からなくなっている。スラムの外に出て学校に行っても他の人たちに不当な扱いをされる。スラム出身だからって仲間に入れてもらえない。そんなことがあったら、そりゃ学校に行きたくもないし親だって通わせたくないよね。

だからまたスラムにとどまって、食べ物がないから仕方なくごみをあさって食べたり子どもに盗みをさせたりする。だめなことだと分かっていてもそうするしか生きる方法がない。その現状を変えるためには若者の世代がスラムの外に出ていけるように根本を変える必要がある。その一つとして教育支援が必要ということでACEは始まっている。英語ができないと働くことも学ぶことも出来ないカンボジアだからすごく英語教育は大切なんだと思う。支援が必要なのも、彼らだけの努力ではどうしようもない“差別”が存在するからじゃないかな。

ACEは、子どもが元気でスラムにいるなんて全く感じさせないぐらい明るい。その環境の裏に、本当は暗いストーリーがあるのかと思うと複雑な気持ちになる。ACEに関してはかなり支援も持続的にされていて現状は改善されている。だけどこういう環境の地域は世界中に数えきれないほどあるんだろうなぁ。。


めちゃめちゃ話がそれたけど、みんな将来“生きる”ためにする勉強というゴールがあるからこそ自由で柔軟な授業ができる。何を取り入れても、それが意味のあることなら認めてもらえる。そういう環境は子どもにとっても良いと思うし、私自身もすごく好き。

 

Wat Tannの生徒はすごくがんばってると思う。最初は授業にならなさすぎてどうなるかと思ったけど、みんないい生徒や~~
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こんなに真面目にやってくれるし。感動。